今年はタリック先生はインターミディエイトまでのWSをやるとのことで、とても楽しみ。
系統立ててプライマリーからインターミディエイトまで教えるWSが始まった。
予定では全7回で4〜5回はプライマリーについて、残りでインターミディエイト(バカーサナBあたりまで)についてだそうです。
私はまだインターミディエイトに入ったばかりだけど、こういうWSはなかなかないからね。
極力すべて出たいと思ってます。
8/30の第一回についてのまとめ。( 録音したものからまとめました)
今回の内容。
*アシュタンガの基本:トリシュターナとヴィンヤサについて
*バンダについて
*スリアナマスカラAとBについて
チャトランガのやり方、アップドッグのやり方、
99%プラクティス1%セオリーとアシュタンガではよく言われているが、その1%が実は重要。
それが少しでも違った認識だと全く違う方向へ行ってしまうので、こういうWSを行う。
昔はグルジは1%ではなく10%と言っていた。
アシュタンガヨガは宗教ではないので、常に練習の例外はある。
いいものは取り入れて自分の練習を確立していくことが大切。
アシュタンガにとって一番大事なことはトリシュターナとヴィンヤサ。
これを合わせることでヨガになる。
なかったらただの運動になる。
ヨガの目的はマインドを鍛えること。心を安定させること。
1.トリシュターナについて。
ドリシュティ、呼吸、アーサナ。
トリシュターナは集中するためにある。
a.ドリシュティ
視線の先を決めることで集中する、それと同時に正しい首の位置に持っていくことになる。
首にテンションがかかることは長く練習していくととても負担になるので気をつけること。
ドリシュティができていないと集中できない。瞑想するために重要。
ドリシュティは全部で9個。上、第三の目、右、左、鼻先、指先、足先、親指、足指。
アーサナひとつひとつで決まっているが柔軟性によって無理な場合もあるのでそういう時は無理しない。
ひとつのところを見ることが大事。
ドリシュティはプラティヤハラの最初の一歩になる。
自分のマインドを自分でコントロールする。
(質問で、凝視したほうがいいのかぼんやり見たほうがいいのかとあり、答えはとしては
はっきりジロジロ見るよりはリラックスして、目は動かないようにしつつほんやりくらいに見た方がいい。)
b.呼吸
呼吸のやり方、質が大事。
吸う時、吐く時は同じ長さ。
呼吸は自分の状態を常に現している。呼吸がスムースにできていれば、アーサナができているということ。
先生は生徒の呼吸の状態も観察している。
アシュタンガでは長年、ウジャイ呼吸といわれてきたが、実はウジャイではない。
ウジャイ呼吸はプラーナヤーマの呼吸法であり、練習のときにはシャラートいわく、フリーブリーディングとのこと。(グルジは英語があまり上手ではなかったから間違って伝わったとのこと)
自然でしっかりとリラックスして呼吸すること。呼吸の最後でウディヤナバンダを少し意識する。
なぜ呼吸が大事なのか。
呼吸はリアルだから。感情がはいっていない。今そのものだから。
一番今を現している。呼吸で今の状態がすぐわかる。
だから練習しながら呼吸に集中するべき。
呼吸の早さは人により違う。肺の大きさで呼吸の早さは変わる。
理想は4秒〜5秒くらい。早すぎず、遅すぎないことが重要。
呼吸の早さは、肉体的、精神的にも影響する。
疲れている時は早めに呼吸するといい。落ち着かないときは逆にゆっくり呼吸するといい。
自分の状態を見つめ、意識を内側に向ける。自分の練習を自分で研究する。
(質問あり。レッドクラス時にカウントの呼吸に合わせるべきか。
答え。合わせなくてよい。自分の呼吸でいい。昔、グルジのカウントはすごく早かった。自分は2呼吸しかできなかった! 早さが違う呼吸に合わせるとバランスが崩れるので、自分の呼吸でカウント内で呼吸すればよい。レッドクラスの目的はヴィンヤサ。)
呼吸の音はビギナーのうちは多少大きめでもよい。なぜなら自分の呼吸がよくわからないから。
練習を続けて行くと同時に、呼吸はだんだんと静かにしていくようにする。
求める大きさは自分に聞こえるくらい。隣の人にほとんど聞こえないくらいが望ましい。
プライマリーシリーズがちゃんとできるようになれば、サマスティティヒから最後まで同じ呼吸になるはず。
呼吸とバンダは一緒に存在する。
バンダは最初のうちはわからないものである。
中心を安定させるもの。バンダを使えば体の動きが軽くなる。
ウディヤナバンダの意味は上に飛んでいるということ。
アーサナにはウディヤナバンダとムーラバンダ。
ウディヤナバンダは丹田、ムーラバンダは肛門を締めること。
すごく意識しなくてもいいがちょっとの意識が必要。
(プライマリーはヴィンヤサ以外ではそんなにバンダを使う意識がなくてもできるがセカンドはバカーサナやカランダなどバンダが使えないとできないアーサナもある。)
c.アーサナ
アーサナにおいて大事なのは安定。
人によって多少形は変わってもいいが安定してできることが大事。
アーサナはヨガの目的ではなく、土台であり乗り物にすぎない。
無意識に練習してはいけない。常にアーサナの動きに意識を持つ。
人はひとつのことにしか集中できないのにどうやってトリシュターナを行うのか。
まずはドリシュティ、あとは毎日練習することでアーサナも正しい形になっていく。
アーサナにはいったら呼吸に集中する。
自分の呼吸を観察する。
意識は常にあちこちに飛んでしまうものなのでトリシュターナで意識を戻す、その繰り返しである。
柔軟性や体をつくることはヨガの目的ではなく、意識を作ることである。
毎日それを練習していけば、筋肉と同じでマインドを鍛えることができる。
心が安定していくと日常生活にも役に立つ。
ヨガスートラによると、瞑想はするものではなく、なるものである、とある。
2.ヴィンヤサについて
ヴィンヤサとは呼吸と動きを合わせること。それがアシュタンガヨガの特徴である。
トリシュターナとヴィンヤサを同時に練習する。
ヴィンヤサの由来は正確にはわからないが、グルジが昔ある教本を見つけて、そこにアーサナの順番やヴィンヤサなど書いてあったらしいが、その後蟻に食べられてしまったらしい(?)との話が伝わっている。
正しくヴィンヤサをやるには集中力が必要。
ヴィンヤサをやることで体内に熱が作られる。熱があれば柔軟性が上がる。体が浄化される。リンパや血液が浄化されるなど肉体的にも効果があるし、体が強くなる。
アーサナよりもヴィンヤサのほうが何回も繰り返されるからヴィンヤサをきちんとやらないと変な癖がついてしまうし、ケガをしてしまう。
ヴィンヤサのすべての動きを同じ長さでやること。
チャトランガやアップドッグで早くなりがち。
硬い人はチャトランガが長くてアップドッグが短い、柔らかい人はその逆の場合が多い。
(ここから実際に動きながらヴィンヤサを確認。)
a.サマスティティヒ
足先を揃える、踵もそろえるとかあるが、人によって足の形がちがうので、膝を曲げた時に膝が開かないようにするのが目安。
踵もつけると膝が開く場合はつけなくてもよい。
脚はちょっと力を入れる程度でリラックス。
イメージは一時停止、静止。
ドリシュティは鼻先。頭の位置は首をまっすぐにする。
ウディアナバンダを意識。へその下。
毎日練習する前にサマスティティヒで呼吸を3〜4呼吸観察するといい。
(アシュタンガヨガの時に練習する前にストレッチは厳禁。
スリアナマスカラでゆっくりと体を覚ましていく。
直接練習することが大事。
ストレッチをするほうが体に負担になるし、意識のない状態でやるのは良くない。)
b.スリアナマスカラA
最初のエーカムは最初のバックベンドである。
胸を開きながら背骨をのばして骨に空間を作って行く。
手を合わせて首を長くする。多くの人がここで上を向きすぎて首が詰まりがちなのでここが重要。スペースを作るイメージ。
ドリシュティは上ではなく親指。
吸ってスペースを作ってアーサナに入って行く。
これで正しく胸と肩を開いて行くとバックベンドの時に楽になる。
手を上から戻す時にもさらに背骨を伸ばすようにする。
すべての動きを同じ長さでやること。
前屈時にバンダを使う。バンダでアーサナを深めて行く。
チャトランガに入る時の手の位置は人によって若干ずれるので特に決まりはないが、ジャンプバックする時には手に体重をかけること。なるべく静かにジャンプバックする。
この時に、直接チャトランガにはいるか、一度プランクポーズに入るかがあるが、決まりはないがグルジとシャラートはチャトランガに直接入るのを教えているので、最終的にはできればそのほうがいい。
できないうちは一度プランクポーズにはいってかまわない。
ジャンプバックするときにはお尻を下げないようにする。少し上がり気味のほうがケガしない。ウディヤナバンダがないとお尻が下がってしまう。
チャトランガは肩と肘の位置の高さを同じにする。
低くなりすぎている人が多い。
首を詰まらせない。首に全くテンションがかからないようにする。お腹を下げない。お尻をあげすぎない。
脇は体につける。
何回も繰り返すアーサナだから意識を持って正しくやることが必要。
アップドッグのポイントは頭。首に負担をかけないように。
最初から頭を上げると首にテンションがかかってしまう。
頭を下げたまま、ドリシュティは鼻先をキープしたまま、胸を開いて肩を開いて最後にちょっと頭を上げて第三の目を見る。
c.スリアナマスカラB
膝を深く曲げてお尻はうしろに引っ張られるように出し、バンダも意識する。柔軟性のある人は反り腰になりすぎないように。
手の平はしっかり合わせて、低い位置で一旦合わせてからあげてもよい。
首をつまらせないように。
ヴィラバドラアーサナは前に出す足は後ろの足と一直線がよい。
難しい人はずらしてもよい。
上半身は上に行き、下半身は下へ行くように。下半身がおざなりにならないように。
上に行きつつも沈むように。
膝は足首の真上が安全。強くなったら足指の真上に少しずつ持って行く。
テープから書き起こすのってなかなか時間かかるし大変だった。。
聞き直したことですごく勉強になったけど。
大まかなまとめだけど、第一回目はここまで。
2回目はこの続きからやるそうです。
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